糖尿病性腎症
糖尿病性腎症とは?
糖尿病性腎症は、糖尿病の三大合併症のひとつです。高血糖の状態が長く続くことで、腎臓の中で血液をろ過する「糸球体」という組織の細い血管が傷つき、腎機能が少しずつ低下していく病気です。日本で新たに透析療法を導入する原因疾患としては、糖尿病性腎症が長年最も多く、2023年の統計調査でも新規透析導入の原因の第1位(38.3%)を占めています。
どのように見つかる?
早期の段階では自覚症状がほとんどなく、健診の尿検査(尿蛋白・尿アルブミン)や血液検査(eGFR・血清クレアチニン)で指摘されることがきっかけとなるケースが大半です。
治療について
治療の中心は、血糖・血圧・脂質の管理と食事療法(塩分・たんぱく質制限)です。病期が進んだ場合には、腎代替療法(透析・腎移植)が必要になることもあります。
進行を防ぐには
早期の段階で発見し、血糖・血圧をしっかり管理することで、進行を遅らせられる可能性が高まります。定期的な尿検査・血液検査による経過観察が欠かせません
腎症が進行しやすい方の傾向
- 血糖コントロールが不良な方
- HbA1cが高い状態が続くほど、糸球体の血管障害が進みやすくなります。
- 高血圧を合併している方
- 高血圧は腎臓の血管に負担をかけ、腎症の進行を早める大きな要因のひとつです。
- 糖尿病の罹病期間が長い方
- 糖尿病にかかっている期間が長いほど、腎症の発症・進行リスクが高まる傾向があります。
- 肥満・脂質異常症がある方
- 肥満や脂質異常症も腎臓に負担をかけるため、総合的な生活習慣病管理が重要です。
糖尿病性腎症の主な症状
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よくあるご質問
健診で「尿蛋白」を指摘されました。すぐに腎症と診断されるのですか?
尿蛋白が出ているからといって、直ちに糖尿病性腎症と確定するわけではありません。他の腎臓病の可能性も含め、詳しい検査で原因を調べる必要があります。まずは一度ご相談ください。
一度低下した腎機能は元に戻りますか?
残念ながら、一度失われた腎機能を完全に元に戻すことは難しいとされています。そのため「これ以上進行させない」ことを目標に、早期からの管理が重要になります。
たんぱく質を制限すると聞きましたが、どのくらい控えればよいですか?
制限の程度は病期や個々の状態によって異なります。自己判断で極端に制限すると栄養不足につながることもあるため、管理栄養士や医師と相談しながら、適切な量を決めていくことが大切です。
透析にならないためにできることはありますか?
血糖・血圧・脂質を良好にコントロールし、定期的な検査で早期に変化をとらえることが、透析導入を防ぐ・遅らせるための最も重要な取り組みです。生活習慣の改善も大きな役割を果たします。
糖尿病性腎症の早期発見は、定期的な検査で
糖尿病性腎症は、自覚症状が出た時にはすでに進行していることが少なくありません。糖尿病と診断されたら、症状の有無にかかわらず定期的な尿検査・血液検査で腎機能をチェックすることが、進行を防ぐ第一歩です。当院では糖尿病専門医が血糖・血圧・脂質を総合的に管理し、管理栄養士による食事指導とあわせて、腎症をはじめとした合併症の早期発見・予防に努めます。
当院の糖尿病内科の特徴
- 糖尿病専門医による医学的根拠にもとづいた治療
- 管理栄養士による実践的な栄養指導
- 提携ジムと連携した運動療法
- 血糖の”見える化”(CGM)による治療サポート
- 連携する眼科医療機関との紹介体制による合併症の早期発見
- Webから診療予約が可能