自己免疫性肝疾患
自己免疫性肝疾患とは?
自己免疫性肝疾患とは、本来は体を守るはたらきをする免疫が、誤って自分自身の肝臓や胆管(たんかん:肝臓で作られた胆汁の通り道)を攻撃してしまうことで起こる、慢性の炎症性の病気の総称です。何らかの原因で免疫のはたらきに異常が生じ、肝臓に長く炎症が続く状態になります。
自己免疫性肝疾患は、主に3つの病気に分けられます。肝臓の細胞が攻撃される「AIH(自己免疫性肝炎)」、胆管が攻撃される「PBC(原発性胆汁性胆管炎)」、そして胆管に炎症や狭まりが生じる「PSC(原発性硬化性胆管炎)」です。攻撃される場所や特徴によって、これらに分類されます。
これら3つの病気は、いずれも国が定める指定難病であり、医療費助成の対象となります。経済的な負担を心配される方も、まずはご相談ください。
自己免疫性肝疾患の症状
自己免疫性肝疾患は、初期には無症状のことが多く、健診の血液検査で偶然発見されることが典型的です。進行するにつれて多様な症状が現れます。
健診で肝機能異常が長引いている方、他の肝疾患が除外された方へ
自己免疫性肝疾患の可能性の評価には、専門的な血液検査が必要です。
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よくあるご質問
自己免疫性肝疾患は遺伝しますか?
遺伝的要因が発症に関わることが知られていますが、単純な遺伝疾患ではありません。家族歴があると発症リスクはやや上がりますが、必ず発症するわけではありません。ご家族に発症者がいる方は、健診での肝機能チェックを継続することが推奨されます。
ステロイド治療の副作用が心配です。
AIHの治療で使用されるステロイドは長期投与により副作用(骨粗鬆症、糖尿病、感染症リスク、体重増加、白内障など)が起こりえます。しかし、AIHの活動性を抑えないままでは肝硬変・肝不全に進展するリスクがあるため、治療の必要性と副作用のバランスを担当医と相談していきます。副作用予防(骨粗鬆症対策など)を並行して行うことも重要です。
PBCと診断されたら妊娠は可能ですか?
PBCと診断されても、多くの場合妊娠・出産は可能です。UDCA治療の継続については専門医との相談が必要ですが、妊娠中も治療継続が推奨されるケースが多いです。妊娠を計画する場合は、事前に担当医とよく相談し、産科との連携で管理していきます。
お酒は飲んでもいいですか?
自己免疫性肝疾患の方は、肝臓への追加負担を避けるため、飲酒を控えることが望ましいです。特に肝機能異常が持続している方、肝線維化・肝硬変のある方は禁酒が推奨されます。安定期の方でも、担当医と相談のうえで判断してください。
肝機能異常の原因を丁寧に調べていきます
健診で肝機能異常が続いている方、他の肝疾患が除外された方は、
自己免疫性肝疾患の可能性を含め、専門的な検査をご提案します。