糖尿病足病変
糖尿病足病変とは?
糖尿病足病変とは、神経障害や末梢動脈疾患(PAD)と関連して、糖尿病患者の足に生じる感染、潰瘍、組織の破壊性病変の総称です。小さな傷や靴擦れがきっかけで重症化し、最悪の場合は足の切断に至ることもある合併症です。
どのように見つかる?
神経障害により痛みを感じにくいため、傷や潰瘍ができても本人が気づかず、受診時にはすでに進行しているケースが少なくありません。日々の観察と定期的な足のチェックが発見の鍵となります
治療について
治療は、全身状態(血糖・栄養状態)の管理、局所の創傷ケア、感染症治療、血行再建、免荷(患部に体重をかけない工夫)など、複数のアプローチを組み合わせて行います。
重症化すると
壊死が広範囲に及び治癒が見込めない場合には、命を守るために足の切断が必要となることもあります。だからこそ、軽症のうちに気づき、対応することが重要です。
糖尿病足病変が起こるメカニズム
- 神経障害による感覚低下
- 糖尿病の発症から10〜15年で、患者の半数近くが末梢神経障害を併発するといわれています。感覚が鈍くなることで、傷ややけど、靴擦れによる痛みに気づきにくくなり、手当てが遅れて悪化しやすくなります。
- 末梢動脈疾患(PAD)による 血流障害
- 動脈硬化により足の血管が狭くなると、足先まで酸素や栄養が届きにくくなります。血流不足があると、傷の治りが悪くなり、潰瘍や壊疽に進みやすくなります。
- 感染
- 感覚が鈍く血流も悪い状態では、小さな傷から細菌感染が広がりやすく、重症化の引き金となることがあります。
足病変が進行しやすい方の傾向
- 神経障害・末梢動脈疾患がある方
- すでに神経障害やPADの診断を受けている方は、足病変のリスクが特に高くなります。
- 糖尿病の罹病期間が長い・血糖コントロール不良な方
- 罹病期間の長さや血糖コントロールの状態は、神経・血管障害の進行に直結します。
- 喫煙習慣のある方
- 喫煙は血流をさらに悪化させ、足病変のリスクを高める大きな要因です。
- 足の変形・胼胝(たこ)・過去に足の潰瘍がある方
- 足の形の変化や、たこ・魚の目がある部分は圧力が集中しやすく、潰瘍の好発部位となります。過去に足病変の既往がある方は再発リスクが高い傾向にあります。
糖尿病足病変の主な症状
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よくあるご質問
足にたこができました。放っておいても大丈夫ですか?
たこや魚の目は、圧力が集中している部分にできるサインです。放置すると内部で潰瘍化することがあるため、自己判断で削ったりせず、一度ご相談ください。
傷ができても痛くないのですが、これは正常ですか?
痛みを感じにくいこと自体が、神経障害のサインである可能性があります。「痛くないから軽症」とは限らないため、傷の大きさや状態にかかわらず早めに受診することをおすすめします。
日々のフットケアで気をつけることは何ですか?
毎日足を観察して傷や変色がないか確認すること、爪は深爪せずまっすぐ切ること、靴下や靴で締め付けすぎないこと、自分の足に合った靴を選ぶことなどが基本です。入浴時に足の状態を確認する習慣をつけましょう。
足病変は治りますか?
早期に発見し、適切な創傷ケアと血流の改善を行えば、治癒が期待できます。ただし重症化した場合は治療が長期化したり、切断が必要になったりすることもあるため、早期発見・早期治療が何より重要です。
糖尿病足病変を防ぐために、日々のフットケアを
糖尿病足病変は、神経障害による感覚低下と血流障害が重なることで進行しやすい合併症です。当院では、糖尿病専門医による血糖管理とあわせて、日々のフットケアの指導を行い、傷や潰瘍の早期発見・予防に努めます。「足にしびれがある」「小さな傷が治りにくい」と感じたら、早めにご相談ください。
当院の糖尿病内科の特徴
- 糖尿病専門医による医学的根拠にもとづいた治療
- 管理栄養士による実践的な栄養指導
- 提携ジムと連携した運動療法
- 血糖の”見える化”(CGM)による治療サポート
- 連携する眼科医療機関との紹介体制による合併症の早期発見
- Webから診療予約が可能