MASLD-MASH
MASLD・MASHとはどんな病気?
MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)
MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)
これらは肥満や糖尿病、脂質異常症、高血圧といった代謝の異常を背景に起こる、脂肪性肝疾患(肝臓に脂肪がたまる病気)です。従来「脂肪肝」と呼ばれてきた状態のうち、こうした代謝の異常と関わりの深いものを、より正確にとらえるための考え方です。なかでも、脂肪がたまっているだけでなく、肝臓に炎症や線維化(肝臓が硬くなる変化)をともなう進行したタイプを、特にMASHと呼びます。
MASLD/MASHの症状
MASLDの多くは無症状で、脂肪肝と共通します。進展例でも自覚症状は乏しく、肝硬変期に至って初めて症状が出現することも珍しくありません。
脂肪肝+代謝異常のある方、MASHの疑いのある方へ
MASLD/MASHの適切な評価と、線維化リスクの層別化をご提供します。
専門的な評価をご希望の方はお気軽にご相談ください。
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よくあるご質問
NAFLDとMASLDは何が違うのですか?
診断基準が異なります。NAFLDは「アルコールを飲まない脂肪性肝疾患」という否定的な定義でしたが、MASLDは「代謝性リスク因子を1つ以上持つ脂肪性肝疾患」という肯定的な定義です。従来NAFLDと診断されていた多くの方は、新しい枠組みではMASLDに該当します。医学的な意味合いはほぼ同じですが、疾患の捉え方が「原因不明」から「代謝異常関連」へと明確化されています。
MASLDと診断されました。すぐに治療が必要ですか?
MASLDのすべてに直ちに薬物療法が必要というわけではありません。まずは線維化評価により、進展リスクを層別化することが重要です。線維化が軽度で代謝異常のみのMASLDでは、生活習慣改善が中心となります。線維化が進行しているMASHでは、より積極的な介入が推奨されます。
お酒は飲んでいいのですか?
MASLDに分類される飲酒量には基準があります。詳細は担当医と相談して判断します。
MASLDでも定期的な肝がん検査が必要ですか?
MASH由来の肝硬変・進行した線維化のある方は、肝がんのサーベイランス(腹部超音波・腫瘍マーカーなど)が推奨されます。線維化が軽度の方は個別に判断されます。担当医と相談のうえで計画してください。
子どもや若い人でもMASLDになりますか?
はい、近年は小児・若年層でもMASLDが増加しており、公衆衛生上の課題となっています。若い世代でMASLDになると、長期経過での肝硬変・肝がんリスクが高まる可能性があるため、早期の対処が特に重要です。
MASLD/MASHは生活習慣で改善できます
MASLD・MASHは、その多くが日々の生活習慣と深く関わっているため、食事や運動の見直し、適正な体重の管理によって、良い方向に向かうことが期待できる病気です。また、背景にある糖尿病・脂質異常症・高血圧などの代謝異常を適切に管理することも、肝臓を守るうえで欠かせません。
当院には生活習慣病・糖尿病を専門とする経験豊富な医師が在籍しており、肝臓の状態だけでなく、その背景にある代謝異常もあわせて、一貫してサポートいたします。「何から始めればよいかわからない」という方も、一人ひとりの状態に合わせて具体的な改善方法をご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。詳しくは糖尿病内科のページをご覧ください。