糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病性ケトアシドーシスとは?
糖尿病性ケトアシドーシスは、インスリンが極端に不足することで血糖値が急激に上昇し、体が脂肪を分解してエネルギーを作る過程で生じる「ケトン体」が血液中に増えすぎることで、血液が酸性に傾く(アシドーシス)急性の合併症です。放置すると意識障害や昏睡に至ることもある、緊急の対応が必要な状態です。
どのように見つかる?
強い喉の渇き、多尿、体重減少、全身倦怠感といった糖尿病に典型的な症状が急激に強まることで気づかれます。進行すると、吐いた息がフルーツのような甘い匂いを帯びる「ケトン臭」がみられることもあります。
治療について
治療は入院のうえ、不足したインスリンの補充と、大量の点滴による脱水とアシドーシスの是正が中心となります。早期の治療開始が重要です。
主に1型糖尿病でみられる合併症
ケトアシドーシスは、インスリンがほぼ分泌されない1型糖尿病で多くみられますが、2型糖尿病でも、感染症や極端な糖質制限、清涼飲料水の多飲などをきっかけに発症することがあります。
強い喉の渇き・嘔吐が続く・呼吸が速く深い・意識がもうろうとするなどの症状がある場合は、様子を見ずに速やかに医療機関を受診してください。
発症しやすい状況・傾向
- 1型糖尿病の方
- インスリンの絶対的な不足が生じやすく、発症リスクが高い傾向にあります。
- インスリン治療中の方
- 自己判断でインスリンを中断・減量してしまうと、発症のリスクが高まります。
- 体調不良時(シックデイ)の対応に不慣れな方
- 食事が摂れない時のインスリンの調整方法を理解していないと、対応を誤ることがあります。
- SGLT2阻害薬を使用中の方
- まれに血糖値がそれほど高くない状態でもケトアシドーシスが生じることがあり(正常血糖ケトアシドーシス)、注意が必要とされています。
糖尿病性ケトアシドーシスの主な症状
体調不良時の対応にご不安がある方へ
「シックデイの対応がわからない」「インスリンの調整に不安がある」という方は、
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よくあるご質問
体調が悪くて食事が摂れません。インスリンは打たなくていいですか?
「食べていないからインスリンは不要」という自己判断は危険です。体調不良時(シックデイ)はむしろインスリンの必要量が増えることがあります。自己判断で中断せず、事前に主治医と決めたシックデイ対応、または医療機関へご相談ください。
どのような症状があれば救急受診すべきですか?
強い喉の渇きや多尿に加えて、嘔吐が続く、呼吸が速く深い、意識がもうろうとするといった症状がある場合は、様子を見ずにすぐに医療機関を受診してください。
2型糖尿病でもケトアシドーシスになりますか?
ケトアシドーシスは主に1型糖尿病でみられますが、2型糖尿病でも、感染症や極端な糖質制限、清涼飲料水の多飲などをきっかけに発症することがあります。
予防のためにできることはありますか?
インスリンの自己判断での中断・減量を避けること、体調不良時(シックデイ)の対応をあらかじめ主治医と確認しておくこと、清涼飲料水の過剰摂取を控えることなどが予防につながります。
「シックデイ」の対応が、重症化を防ぐ鍵になります
糖尿病性ケトアシドーシスは、体調不良時の対応(シックデイルール)を正しく理解しておくことで、多くの場合予防が可能です。当院では、インスリン治療中の方に向けたシックデイの対応方法の指導や、日頃からの血糖コントロールのサポートを行っています。
当院の糖尿病内科の特徴
- 糖尿病専門医による医学的根拠にもとづいた治療
- 管理栄養士による実践的な栄養指導
- 提携ジムと連携した運動療法
- 血糖の”見える化”(CGM)による治療サポート
- 連携する眼科医療機関との紹介体制による合併症の早期発見
- Webから診療予約が可能